メキシコの祭り』(メキシコのまつり、原題:La Fiesta Mexicana, A Mexican Folk Song Symphony for Concert Band)は、H・オーエン・リードが作曲した交響曲。吹奏楽のための交響曲として作曲され、後に管弦楽版も作られた。

概要

リードは、グッゲンハイム財団の奨学金(Guggenheim Fellowship)を得て、1948年から1949年にかけてメキシコで5ヶ月に及ぶ民族音楽の研究を行い、その成果として1949年にこの交響曲を作曲した。

素材として主にハリスコ州のグアダラハラとチャパラで蒐集した民謡を使用し、3楽章構成の交響曲としてまとめられている。一般的な吹奏楽の編成に、オプションとしながらも低音木管楽器を多用し、マリアッチの音楽でもよく用いられるようにハープを加え、さらに第1楽章では闘牛場の音楽をオフステージのバンダが演奏する。

1964年には、デトロイト交響楽団の委嘱で、作曲者自身の手により管弦楽にも編曲されている。

演奏時間は22〜23分。奨学金を得る決め手となった推薦状を書き、初演の指揮も務めたウィリアム・サンテルマン少佐(当時)に献呈されている。

楽譜は、1954年にアメリカのミルズ・ミュージック(Mills Music Inc.)が版権を取得し、1957年にベルウィン・ミルズ(Belwin Mills Publishing Co.)から出版された。その後、出版社の吸収合併によりワーナー・ブロス(Warner Bros. Publications Inc.)を経て、現在はアルフレッド(Alfred Music)が出版・販売(管弦楽版はレンタル)している。

初演

世界初演

1950年2月26日にメリーランド州アナポリスの海軍兵学校ダールグレン・ホール(英語版)において、ウィリアム・サンテルマン(William F. Santelmann)の指揮、アメリカ海兵隊軍楽隊の演奏による。

日本初演

1961年7月6日に杉並公会堂において、大橋幸夫の指揮、国立音楽大学ブラスオルケスターの演奏による。

管弦楽版初演

1965年4月8日に、シクステン・エールリンクの指揮、デトロイト交響楽団の演奏による。

管弦楽版日本初演

2015年11月8日に静岡市のグランシップにおいて、中原朋哉の指揮、シンフォニエッタ静岡の演奏による。

編成

吹奏楽版

管弦楽版

構成

  1. プレリュードとアズテック・ダンス(Prelude and Aztec Dance)
    9分45秒
    闘牛場で演奏される「エル・トロ」(El Toro)とグアダラハラの音楽学者が採譜したアステカ族の舞曲「アズテック・ダンス」(Aztec Dance)が用いられている。
  2. ミサ(Mass)
    6分31秒
    チャパラの聖堂で聞かれるグレゴリオ聖歌のリベル・ウズアリス「アレルヤ、われら星を見たり」(Liber Usualis "Alleluia, Vidimus Stellam")が用いられている。
  3. カーニヴァル(Carnival)
    6分13秒
    ハリスコ州のマリアッチが演奏する民謡「エル・ソン・デ・ラ・ネグラ」(El Son de la Negra)が用いられている。

関連項目

  • 吹奏楽のための交響曲
  • 交響曲の一覧
  • クラシック音楽の曲名一覧

脚注

注釈・出典

参考文献

  • 樋口幸弘『ウィンド・オーケストラのための交響曲4』(ブックレット)木村吉宏(指揮)・大阪市音楽団、東芝EMI、1996年、2-6頁。TOCZ-9274。 



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