山本郡(やまもとぐん)は、福岡県(筑後国)にあった郡。
郡域
1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、久留米市の一部(山本町各町・善導寺町各町・草野町各町・大橋町各町)にあたる。
歴史
近世以降の沿革
- 明治初年時点では全域が筑後久留米藩領であった。「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での村は以下の通り。(1町29村)
- 放光寺村、高椋村、下野村、柳坂村、宮園村、西泉村、中泉村、東泉村、浅井村、山本村、庄村、吉木村、矢作村、夫婦木村、今山村、草野町、小山田村、紅桃林村、竜泉寺村、蜷川村、指出村、石浦村、常持村、勿躰島村、飯田村、与田村、木塚村、津遊村、古北村、高畠村
- 明治4年
- 7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により、久留米県の管轄となる。
- 11月14日(1871年12月25日) - 第1次府県統合により、全域が三潴県の管轄となる。
- 明治9年(1876年) - 三潴県により以下の町村の統合が行われる。(12村)
- 豊田村 ← 放光寺村、高椋村、下野村、柳坂村、宮園村
- 耳納村 ← 西泉村、中泉村、東泉村、浅井村、山本村、庄村
- 合楽村 ← 夫婦木村、今山村、小山田村
- 草野村 ← 草野町、指出村、石浦村
- 竜泉寺村が紅桃林村に、勿躰島村が飯田村に、津遊村・古北村・高畠村が木塚村にそれぞれ合併。
- 8月21日 - 第2次府県統合により福岡県の管轄となる。
- 明治11年(1878年)11月1日 - 郡区町村編制法の福岡県での施行により、行政区画としての山本郡が発足。「御井御原山本郡役所」が御井郡久留米に設置され、同郡・御原郡とともに管轄。
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。全域が現・久留米市。(4村)
- 山本村 ← 豊田村、耳納村
- 草野村 ← 紅桃林村、草野村、矢作村、吉木村
- 大橋村 ← 常持村、蜷川村、合楽村
- 善導寺村 ← 木塚村、与田村、飯田村
- 明治27年(1894年)7月21日 - 草野村が町制施行して草野町となる。
- 明治29年(1896年)4月1日 - 郡制の施行のため、「御井御原山本郡役所」の管轄区域をもって三井郡が発足。同日山本郡廃止。
行政
- 御井・御原・山本郡長
脚注
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 40 福岡県、角川書店、1988年2月1日。ISBN 4040014006。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
- 消滅した郡の一覧




